T.Rexがいい!

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T.Rexは今まで「20TH CENTURY BOY」のイメージしかなかった。小学校3年生の時に祖父母の家においてあった浦沢直樹の「20世紀少年」を読んで、一人でお風呂に入ったり、夜にトイレに行くのが怖くなった思い出が。

浦沢直樹の漫画『20世紀少年』の書影
漫画 20世紀少年

それからだいぶ経ち、ふと彼らの作品「Electric Warrior」を聞いてみたのだがべらぼうにいい!

まず前提として、T.Rexは"グラムロック"というジャンルの代表格として色々と語られている。 このグラムロックというのは1970年代初頭ごろにイギリスで流行したジャンルで、"グラム = グラマス"から連想されるようにとにかくアーティストの見た目が派手なのだ。日本のV系バンドのルーツもここら辺にあるらしく、"見た目 > 音楽"なイメージから僕は敬遠していた。しかしいざ聞いてみると、「音楽的には〜」みたいな偏見を持った自分が恥ずかしくなるくらいに洗練された音楽の宝庫だった。

T.Rex のメンバーが並んだ写真
T.Rexのメンバー

どの曲も純粋なロックンロールをベースにしたシンプルなもの。だがその中には一貫して「Less Is More」の美学があり、それを素晴らしいクオリティで体現していた。少ない音数で上質なグルーブを奏で続けるその圧巻のアレンジがアルバム内で一貫しており、ドパガキ世代として猛烈に衝撃を受けた。フロントマンのマーク・ボランの派手な衣装もそのシンプルさを一層と際立たせており、「なんてアイロニックでイケてるんだ!」と半世紀の時を経て初めて聞いた若者として胸をグッとつかまれてしまった。ボランの声は繊細で、基本的にはどの曲も二重録音で声を重ねている。この繊細さとシンプルな曲、その対比としての"グラム"。このメッセージは当時の高度経済成長の終焉が見える中で、豊かさに疑問を持ちながら大人にならなくてはいけなかった若者たちにはより深く突き刺さったのだろうなぁと思う。こういう音楽をリアルタイムで聴けて羨ましい!!

T.Rexのwikiです。

日本語 — T・レックス(Wikipedia)英語 — T. Rex (band) (Wikipedia)
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