James Bookerの映画をみた

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なんでか知らないが、10年ほど前に公開された伝記映画「ジェイムズ・ブッカー 愛すべきピアノ・ジャンキー」がシネマート新宿で再上映されていたので行ってみた。嵐のような就活が終わったタイミングだったので、僕にとっては最高のご褒美だった。

映画『ジェイムズ・ブッカー 愛すべきピアノ・ジャンキー』のポスター
ジェイムズ・ブッカー 愛すべきピアノ・ジャンキー

この文章を読んでくれている人の中で「ジェイムズ・ブッカー」の名前を聞いたことがある人はほとんどいないんじゃないだろうか。簡単に説明をしておくと、彼はニューオリンズ出身の1960年代後半から80年代にかけて活躍したピアニスト・歌手である。ニューオリンズ史上最高のピアニストで、Blues、Boogie Woogie、Jazz、Soul、Ragtime、果てはクラシックまでなんでもござれ。それらをありえない技術でごちゃ混ぜに弾きまくる他に類を見ないミュージシャンだ。この時代のミュージシャンの例に漏れずドラッグ、酒に溺れた人生を送っていたらしい。

James Booker - Wikipedia

日本語 — ジェイムズ・ブッカー(Wikipedia)英語 — James Booker (Wikipedia)

僕がJames Bookerの存在を知ったのは、以下のネット記事だった。

佐藤博のインタビュー記事 — livedoor blog

大好きなピアニスト、佐藤博がどういう音楽的ルーツを持っていたのか気になってネットを徘徊している中で「ジェームス・ブーカー」とういうピアニストを彼が1番に名前を挙げていて、"はて誰だ??"となったのがきっかけだ。Spotifyで調べてみると「月間リスナー 2万人」となっていて、ミュージシャンが勧めるミュージシャンって、聴きにくいからなぁ、、と思いつつ聞いた記憶がある。

とりあえずSpotifyのアルゴリズムを信じて、上位表示されていたアルバム「Junco Partner」を聴いてみた。「なんじゃこりゃ」だった。後にも先にも、他のミュージシャンには抱いたことの無い感覚になった。これ本当に一台で弾いてるの?と思わざるを得ない超絶技巧、そして他のアーティストからは全く聴いたことがなかった独創的なピアノのフレージングの数々。グルーヴの中に華やかさが共存していて、どうやって弾いているのか想像がつかなかった。どんなにピアノを弾いても「余裕だから」ちょっと無理して音を詰め込んで退屈を凌いでるようにもどこか感じた。とにかくこの一件で僕はすっかり彼の演奏に虜になった。

それからだいぶ経ち、今回の映画で「Bookerは自分がメインでバンドを持ち、成功したかった」ということを初めて知った。彼のバンドスタイルでの音源は、Bookerの演奏の自由さがキュッと他の楽器に縛り付けられているような感じがして、僕自身は好んで聞くことはなかったのでとても意外だった。 彼は20代のうちにほとんどの身内と死別しており、その孤独感がピアノを一人で弾き続けることを難しくしたのは間違いないのだろうが、稀代のピアニストに限ってそんなことになるのか。

もう一つ、この映画の序盤でJames Bookerに幼少期にピアノを教えてもらっていたというピアニスト、Harry Connick Jr.がBookerの弾く"On the Sunny sidesteet "を解説するという訳のわからん時間があり、そこの解説と自分の耳コピが完全に一致して嬉しかった。笑

youtubeにあったので載せておきます

ちなみにConnick Jr.は、父親が法律関係の役所勤めの方で、Bookerが持ち前のジャンキーさでお世話になりまくってる間に仲良くなったらしい、どういうこっちゃねん。

兎にも角にも、James Bookerのピアノソロは音楽好きなら必聴!なので最後に僕のおすすめのアルバムでも載せておきます。

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